葬儀は、おもに家族・親族をはじめとする生前、身近だった人たちの悲しみの場とされています。もうこの世にはいなくなり会えなくなってしまったのですから、それは当然のことですが、一方ではやらなければならない事が数多く悲しみに浸っているだけではどうにもならない現実もあります。告別式とは違って本来、宗教的意味合いが強いものなので、クリスマスでキリスト・除夜の鐘で寺の鐘・初詣で神社参拝の日本人には珍しく「うちの宗教・宗派はなんだ」と慌ただしく調べることになったりもしますが、およそ80パーセント以上は仏式で行われているのが現状です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、お葬式の形も大きく変わりつつあります。特に緊急事態宣言が出された地域は多くの人が集まることを避けるため、2親等以内のみが参列してお葬式を行うケースが増えたと言われています。さらに、親族の他、日ごろから親しく交流していた故人との関係性が近い人が参列するケースも少なくありません。ただ、このように交流がある親族や関係性が近い人のみで葬儀を執り行う場合は、その他の人たちにどのように伝えればいいか迷うことがあります。
通夜式に足を運び翌日の告別式には行かないという人も今の時代では珍しくないことであり、だからこそ重視しておくべきと言えるのが通夜振舞いの存在です。地域によっては通夜振る舞いが行われないところもあるので、参加したことがない人はどうしたら良いかわからず頭を悩ませるのではないでしょうか。お通夜の後におこなわれるものであり、声をかけられたらできる限り参加するようにしましょう。通夜振る舞いに参加した際には、一口でも良いので箸をつけることがマナーです。