自分にもしものことがあったときのために、高齢の方を中心に終活を行う人が多くなりました。また、一家の大黒柱や一人暮らしをしている若い世代の方の中にも、終活を始めたいと考える人が増えています。これから終活を始めようと考えているときは、残される家族に伝えたいメッセージを残すのはもちろんのこと、財産に関することを書き残したり、私物の整理をするなど、できることから始めてみましょう。
また、遺書を用意しておきたいと考える人もいらっしゃるかもしれません。きちんと書いて用意しておくことで、家族に伝えたいことがスムーズに伝わります。遺書は基本的には手紙のような位置づけのため、特に決められたルールはありません。
ノートやメモに手紙として書くのはもちろんのこと、ビデオレターや音声録音など、お好みに合った方法で残しておくとよいでしょう。ここで一つ知っておきたいのが、遺書は法的な意味を持たないということです。法的な意味がない分、伝えたいことを自由に書くことができますが、その反面、相続に関することを書いても法的な効力を持ちません。
そのため、財産に関することや相続に関することで希望がある場合は、別に遺言書を作成して用意するようにしましょう。