ほとんどの葬儀が仏式ですが、それでも最近は仏式以外でも執り行えるように会場側も業者側も準備を進めています。遺族側としては迷いも生じるでしょうが、故人の気持ちを優先的に考えることが第一でしょう。しかしながら、親族関係者には生前にしっかり話をしておくなどの配慮をしておくのも大事なことです。
自分の葬儀は音楽葬にしたいと思う方もいるでしょう。特別な希望があるのなら、具体的に手配しておきましょう。例えば、エンディングノートに「モーツァルトの音楽で見送ってほしい」と書いておくだけでは、遺族は戸惑ってしまいかねます。
生前葬ができるならば執り行っておく方が無難です。というのも、会場はどこか、具体的な曲名はなどの問題が発生しますし、仏式にしないのならば戒名がないことになります。ですから、生前葬では死後までイメージすることができる点はメリットです。
納骨はどうするのか、その後の供養はどうするのか、それは遺族が強いられてしまうことになります。もしも、子どものみが遺されてしまう家族構成であるのならなおさら、こうした死後まで考えられるのは生前葬のメリットになり得るでしょう。それらの決定を遺族が行うのは大変です。特別な希望があるときは、遺される者たちの負担を考えましょう。自分で具体的な方法を調べて資料などを揃えておくだけでもしておきたい行動ですし、家族に直接伝えておくことができるなら、それに越したことはありません。