葬儀は、おもに家族・親族をはじめとする生前、身近だった人たちの悲しみの場とされています。もうこの世にはいなくなり会えなくなってしまったのですから、それは当然のことですが、一方ではやらなければならない事が数多く悲しみに浸っているだけではどうにもならない現実もあります。
告別式とは違って本来、宗教的意味合いが強いものなので、クリスマスでキリスト・除夜の鐘で寺の鐘・初詣で神社参拝の日本人には珍しく「うちの宗教・宗派はなんだ」と慌ただしく調べることになったりもしますが、およそ80パーセント以上は仏式で行われているのが現状です。
その他、神式・キリスト教式もあります。又その規模によって、人数や費用が増え手間もかかるため家族葬を選択するケースも最近では増えています。葬儀は久しぶりに親戚が再会する場にもなります。そういった方々への連絡も亡くなってすぐから始めなければなりません。
臨終直後には浄土真宗にはない儀式ですが「末期の水」を病院スタッフに従って行います。いわゆる「死に化粧」も故人に施します。税の申告や名義変更など様々な手続きが、その後も控えているのでメンタルを強く保つことや気持ちを切り替えること、葬儀社や詳しい者などから適宜適切なアドバイスを受けつつ進めることが必要です。