新型コロナウイルスの感染対策のため、家族葬を執り行う遺族が増えてきました。一般的な葬儀と異なる点は、家族や近しい親族のみで故人を見送ることです。もちろん、遺族から参列の依頼があれば、故人と特に親しくしていた人は家族や親族でなくても参列することが可能です。
遺族から依頼がないときは、故人とどんなに親しかったとしても参列を控えて、後日自宅へ弔問しましょう。自宅に弔問すると、お焼香は抹香ではなく線香で行うのが一般的です。抹香で行うお焼香のマナーが頭に入っていても、線香で行うお焼香のマナーと作法を知らないという人は少なくありません。
自宅へ弔問するときは、線香で行うお焼香のマナーを頭に入れておき、スマートに対応しましょう。線香でお焼香するときは、まず仏壇の前に座って遺族と遺影に一礼し、線香を持ってろうそくで火をつけます。線香の炎を手で消したら、香炉に立てます。
宗派によっては線香を寝かす場合もありますし、宗派によって線香の本数も異なります。宗派がわからず不安なときは、あらかじめ遺族に確認しておくとよいでしょう。その後、合掌してから再度遺影と遺族に一礼します。この一連の流れとマナーが頭に入っていれば、弔問の際に慌てたり不安に感じることはありませんので、葬儀会社のホームページなどでマナーと作法を勉強しておくと安心です。