2023年02月20日

供花は、宗教によって使用する花の種類が違う

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葬儀の際、斎場には供花が飾られます。供花は、「くげ」または「きょうか」と読みますが、お悔やみの気持ちを表すと共に故人を慰霊する意味合いがあります。参列者全てが供花を贈る訳ではありませんが、宗教の違いに関わらず、これを贈る風習が見られます。

一方で、宗教によって使用する花の種類や、しきたりが異なるため、気を付けなくてはなりません。まず仏式では菊が多く、他に百合やカーネーション、胡蝶蘭なども用いられ、これに白黒の水引きやリボンをかけたりします。

色は白を基調としますが、ピンクなど他の色の花を添えることもあります。神式も基本的に仏式と同じですが、胡蝶蘭はあまり用いられません。神道の植物と言うと、「榊」のイメージが強いのですが、基本的に喪主以外の参列者が用意することはないでしょう。

これがキリスト教式になると、カーネーションや百合などの洋花がメインとなり、白以外の色の花も用いられます。白菊は基本的に使われませんが、小菊やスプレー菊を脇役に用いることはあります。尚、キリスト教式の葬儀では生花に限られる点と、名札を付けない点にも気を付けて下さい。仏式では供花に名札を付けるのが普通ですし、近年はブリザードフラワーを用いたりしますが、キリスト教式では造花は使えません。