近年、高齢者だけではなく、若い世代も終活を始めるようになったと言われています。その理由は、自分にもしものことがあったときに家族が困らないため、そして残された家族や親族の間でのトラブルを避けるためです。家族を持っている既婚者はもちろんのこと、一人暮らしをしている独身の人も終活を始めるメリットがあります。
身の回りの整理をはじめとして、終末期医療や自身の葬儀に関すること、銀行口座や生命保険に関することなど、誰が見てもわかるような形で記しておけばスムーズに対応してもらえます。また、パソコンやスマートフォンにデジタルデータを残している場合は、自分にもしものことがあったときにそれらのデータをどうするのかも考えておく必要があります。
たとえば、他人に見られたくないデータが保存されている場合は、専用のフォルダを用意し、パスワードをかけておくといざというときにプライバシーを守ることができます。さらに、SNSやインターネットサービス、オンラインバンクを利用している場合は、エンディングノートなどにログインIDやパスワードを記しておくと安心です。
ちなみに、エンディングノートに記すときは、パスワードや暗証番号をそのまま記載するのではなく、すぐにわかるヒントとして記しておくと、盗難に遭ったときなどに悪用されずに済みます。