2024年04月11日

使用する遺影は事前に準備する時代が来ています

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葬儀を行うとき目立つ位置に必ず故人の遺影が飾られています。故人の生前を映した写真となり、終わった後も大切な思い出としてとっておきます。あえて生前に自分から遺影を撮影する人も多くなりました。これは終活いわゆる「エンディングプロデュース」の一環として行われています。

遺影のルーツは江戸時代中期にさかのぼります。写真がなかった江戸時代は亡くなった歌舞伎役者の浮世絵が遺影になったといわれています。昭和初期までは白黒写真でしたが、現在はカラフルな写真も飾られるようになりました。

後で用意するのではなく、自分たちで選んだり撮影スタジオで撮影するのが増えつつあるスタイルです。昔のように格式張らずにカジュアルに遺影を準備することが可能です。昔のようにピンボケなどでうまく撮影できなかったという事例も今は稀です。

スマートフォンやデジタルカメラにより写真を自由に残せるのが一つの理由でしょう。気に入っている髪形や服装で納得のいくまで撮影ができます。その人らしいきれいな遺影なら悔いは残りません。家族などが亡くなった際はすぐに葬儀に入るので、忙しい中での遺影探しも大変です。数多くある写真の中からスムーズに決まるとは限りません。早めに撮影しておくのも長期的に見れば吉になります。家のある写真を遺影として使うなら亡くなった日から数年以内が良いとされています。あまり若いと参列者も違和感を覚えてしまいます。若いころの写真を使うなら演出してスライドショーで使用する方法があります。希望した写真があればエンディングノートに書き留めたり家族に相談しておきましょう。どういう思い出を写真として残したいか選んでください。遺影のサイズは幅30センチの四つ切りとなります。画素数が大きい写真のほうは写真を引き伸ばしてもぼやけるのを防げます。光沢があり綺麗な大きめの写真が理想です。