身近でお世話になった方や、お仕事関係の方に不幸があった場合、通夜や葬儀、告別式に参列する機会があります。先ず、受付で挨拶を済ませ、芳名帳に記入するのですが、ここでのマナーは大切です。ここにいらっしゃる方は、故人の親族である事が多いため、親しい相手であっても余計な話は遠慮し、静かに最低限のお悔やみの言葉をかけることです。
次に、お仕事の関係者として参列する場合には、会社の代表として複数の方からのお香典を預る事が多々あります。場合によっては、数十人分ものお香典を託される事もあり、ここで受付に長く留まって、預かった全員の氏名、住所などを芳名帳に記入するのは、他の方への配慮に欠け、さすがに気が引けてしまいます。
そこで、複数の香典袋は、1つの袋にまとめておき、中に預かった方々の氏名、住所等の連絡先を書いた一覧表を同封しておく事をおすすめします。そして、その場で自分の氏名、連絡先のみを代表として記帳し、「他何名」という形で補記することを忘れないでください。
ここで、自分の前にいる方に「何名分です」と一声かけておくのがマナーです。受付を訪れる人は、主に人が並んでいる人数を見て、自分が並ぶ列を決めていますので、自分の前の人がたくさんの香典袋を出すと、がっかりすることがあります。
また、その人も、後ろに並んでいる人を気にしながら記帳すると、焦ってしまい、自分に託した人の名前や住所を間違えることもあり得ます。それがあると、香典返しのときにご遺族に迷惑がかかる事にもなりかねません。